鋸は、「のぼきりは」と読んだらしいと言われたとのことです。和名、能保岐利。刀に似ていて刃があります。古くは、弥生時代の代表的な遺跡である静岡県、登呂遺跡にもあったそうです。
 鋸は、魚の背骨からヒントを得て、人類が発明した道具だとする面白い説があります。いずれにしろ、他の鉄器と同じように、漢時代に大陸から我国に渡来して来た物です。
 古墳時代を経て飛鳥時代には、ほぼ完成したものに。なったと見て良いでしょう。
 現存する物が少なく着装状態のままで残っている物は、正倉院御物の中の古鋸と、法隆寺献納宝物の鋸があるだけです。
鋸には、「あさり」が有ります。「あさり」とは、刃先を交互に反対側にほんの少し曲げることによって鋸道の幅を鋸の厚さより広げることが出来て、木材と鋸との摩擦を少なくしてあります。
 この簡単な工夫が、挽材の際の運動を軽くすると同時に、非常に使い易い鋸を生むことになりました。これは木挽が使う大きな鋸でも大工、建具屋が使うごく小さな鋸でも同じように出来ています。

 

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